国土地理院 SVG 地図について

国土地理院 SVG 地図が回転している様

地図を動かし始めています

地図を動かせるよう,インタフェース周りの JavaScript プログラムを作っているところです。回転も簡単に実現できるところが SVG らしいなあと思っています。ただ,回転も含む込み入った座標変換を SVG 処理系に指示するすることは簡単なのですが,そういう複雑な座標変換をユーザに指示してもらうための理解しやすいインタフェースを作るのには才能が必要だなあと痛感しているところです。
あと,そろそろパフォーマンス周りの調整が必要になってきました。特に Firefox に対してパフォーマンス的に問題外になりかかっています。
新版のページ,出せそうな形になったら出したいと思います。
下は,前回公開したページを使って見つけた黒部ダムの地図へのリンクです:

黒部ダム
18倍体の国土地理院 SVG 地図

近い未来の地図利用モデル

このブログで実践している,JavaScriptSVG 地図を操作する方法では,あまりに色々な操作が実現できてしまうようです。ここで,近い未来の地図の利用モデルを定義して,私がやるべきことを整理しようと思いました。私が想定する,近い未来の地図の利用モデルは,

iPhone*1 で,SVG 対応*2Safari 3 の上で SVG 地図を見る。

というものです。書いてしまうと当たり前で,近視眼的すぎると思われるかもしれません。しかし,あのインタフェース*3とあのフォームファクタ*4で気持ちよく地図を見ることを想像していくことで,思考が開放されていく気がします*5。そういった特定の利用シーンのことを集中的に考えることで,より良い地図の使い道を考えだせることができたらなあと思います。ある種の"Constraints are liberating.*6",といった気分で。

*1:iPod WiFi でも可

*2:現時点では対応していないようです。http://fettig.net/weblog/2007/06/29/a-few-iphone-safari-notes/

*3:あのインタフェースのイベントは表示マネージャで吸収されてしまって,例えば画面回転イベントが JavaScript レベルで捕捉出来るという訳ではないと思いますけれど。ところで,画面が回転すると,window.clientWidth なんかも変更されるんでしょうか。いや,変更されないでしょう。

*4:地図は可搬性重要です。

*5:myloユビキタスコミュニケータ対しては,なぜかそう感じることができないのですが,その理由を精密に分析していくと面白いかもしれないと思います。何となくですが,グローバル化の波・フラット化の恐怖に対応しきれているものと対応がそこまでは完了していないものとの違いなのかな,と漠然と感じています。

*6:おこがましいけど,http://techno.hippy.jp/rorwiki/?RubyKaigi2006 にリンクさせていただきます。そもそも,このエントリ自体,脚注記法を覚えたてという感じがしておこがましいですけれど。