WriteRoom のレビュー

hfu2007-11-21

Mac OS X 上で、タイプライターのようにシンプルなテキスト環境を提供するソフト、WriteRoom のレビューを試みます。

執筆に集中できる環境

このソフトウェアのアイディアはシンプルで、自然言語でプレインテキストの文章を執筆するときに、執筆に集中できるよう、文字以外のすべてのものを隠してくれます。Dock やメニューバーも含め、すべてを消してくれます。
余計なものがまったく目に入らないので、PC を使っていながら、原稿用紙に向かっているときのような環境を得ることができます。
現在、はてなダイアリー用のエントリを作成するときに、WriteRoom を使っていますが、自分の文章を直視させてくれる環境だなあと感じます。
おそらく、まとまった文章を執筆する際にはとても役立つと思います。まとまった文章を書いたときに、あとでまたエントリを作成するかもしれません。

結構細かく作り込んである

キー一発で通常のデスクトップ環境に戻れるほか、まだ私も完全には把握していませんが、こまごまとしたキーバインドが設定してあるようです。ユーザインタフェースは、単純さの裏で良く考えられていると思います。
一方で、スペルチェッカーなどは普通に動いてくれますし、Ctrl-Cmd-D による辞書検索も、すこし表示が乱れることもあるようですが、問題なく動いてくれます。
フルスクリーン環境にしたときにカーソル位置が画面内に入るとは限らないというところが気になりますが、キー入力を開始すると、カーソル位置が画面に入ってきます。矢印キーを押すなどすれば良いでしょう。
見かけの単純さの割に、かなり労力が注がれたソフトウェアだと思います。一朝一夕に作れるようなソフトウェアではないように感じられます。

日本語でも大きな問題は見られない

日本語入力を行った場合にも、特に大きな問題は見られませんでした。
WriteRoom は、挙動をタイプライターに似せるという表示の方針がありますが、日本語ではタイプライターの文化がほとんどなかったので、日本語でタイプライター的挙動を見るのは、少し新鮮な気がします。

お金かエントリを、という価格づけ

TaskPaper と同じく、WriteRoom も試用期間後にライセンスを購入するという形の製品になっています。
このライセンスの価格は、$24.95 かブログのレビューエントリ1本、となっています。
私は TaskPaper についてもこのオファーに対応してエントリを書き、今回のこのエントリは WriteRoom についてのオファーへの対応なのですが、TaskPaper のエントリを書いた後、次のことを感じました:ブログのレビュー記事の書き手にとって、エントリを1本書くというのは、単にエントリ1本だけを意味するという訳ではないと思います。
レビュー後、TaskPaperWriteRoom について、何か気がついたことがあれば、エントリを読者の人に読んでいただいたものの責任として、引き続いてエントリにしなければいけないなと感じます。
エントリに対してライセンスを発行することにより、長い間の広報効果が期待できるような気がします。その意味でも、やはりこの価格づけは面白いと思いました。

アップデート処理もとてもスムーズ

私がこれまで WriteRoom を使っている間に、WriteRoom のソフトウェアアップデートが一回ありました。WriteRoom 起動時にダイアログが出てきて、そこから直接ソフトウェアダウンロード・アップデートが開始できます。Web ブラウザを経由するなどといったことがなく、とてもスムーズにアップデートができます。

WriteRoom を手に入れるには?

WriteRoom は、http://hogbaysoftware.com/products/writeroom から手に入れることができます。