Web+GISを考えるにあたり、WebとGISの定義を確認する

Web+GISを考えるにあたって、WebとGISの定義を振り返ります。書きかけ的な記事です。

Web

Wikipedia で Web を調べると、World_Wide_Web に転送されます。Web の定義については、もう少し調べないと分かりません。ただ、次の3規格が Web の構成と本質をほとんど定義するように思います。

  • URI: Uniform Resource Identifier
  • HTTP: Hypertext Transfer Protocol
  • HTML: Hypertext Markup Language

この3規格の上(over)にある技術も当然に大事ですが、その3規格について(on)、深く理解することが、Web の本性を理解する早道だと思います。

GIS

GISのSは云々の議論は回避して、GISは地理情報システムであるとして、ある程度合意が取れている定義として、地理空間情報活用推進基本法第二条第二項の定義を引用したいと思います。

「地理情報システム」とは、地理空間情報の地理的な把握又は分析を可能とするため、電磁的方式により記録された地理空間情報を電子計算機を使用して電子地図(電磁的方式により記録された地図をいう。以下同じ。)上で一体的に処理する情報システムをいう。

地理情報システムには電子地図が必須であるのか、また、結局「地図」とは何なのかなど、新たな検討課題が発生するのかな、と思います。

私の中での Web+GIS 概念と Geo+Web 概念との違い

個人的には、「Web+GIS」という言葉の中にある、「GIS」という言葉は、上にいう「電子地図」及び「電磁的方式により記録された地理空間情報」を強く想起させることが、モバイルのGPSを使った仕事とか、センサや画像を直結するような仕事、図示しない地理的システムなどを排除するようなところがあるのが問題かなと思っていました。GIS vs LBS なんていう図式もあります。GIS vs ジオメディアという図式もあります。GISという言葉を使うことで、「GISの外にある」と言われることがあるそういったものが排除されて捉えられるのは好ましくないと思っていました。そこで、GISもLBSもジオメディアもチェックイン系サービスも、「そういったもの」をすべて含めた広い概念を示す言葉として、「Geo」という言葉がある(用例:ジオな人)ので、それを使うのが良いかなと思っていました。そういった経緯から、私は「Geo+Web」という言葉を考えていました(http://d.hatena.ne.jp/hfu/archive?word=%2A%5Bgeo%2Bweb%5D since 2007-12-10)。従来 GeoWeb という用語がありましたが、この表現では、Geo が、 Web を限定的に修飾する接頭辞のように解釈されるため、+ を加えています。また、GeoWeb という言葉が提唱する世界観とは違う世界観を考えたかったという意味で、書き込み可能な DVD について発生した - とか + とかのドタバタを引用する意味で、Geo+Web という言葉を作り出していました。