Produktübersicht Basis-DLM を読む 6: ブレーメン州

このページを読む第6回は、6行目の HB, Hansestadt Bremen ことブレーメン州です。ブレーメン市とブレーマーハーフェン市からなる都市州です。
歴史的経緯により、ニーダーザクセン州に囲まれていながら、ニーダーザクセン州とは独立した都市州となっています。但し、ドイツ鉄道のパス区分などはニーダーザクセン州と一体化しています。航空機産業(エアバスWikipedia)があるなど、経済的な活力も強いようです。実際に訪問してみると、とても豊かな都市であるという感じを受けます。市長は SPD から出ています。北ドイツの、都市州であることから、SPD など革新系が強い地盤であるようです。SPD:CDU:GRUENE:LINKE = 37:26:16:8 (%) だそうです(Wikipedia)。
ブレーメンのビール会社である Beck's のロゴはブレーメン州のエンブレムを使っているようです。
このページ、更新がかかっていて、このエントリを作ったときにはブレーメン州についての行の更新日付は 30.09.2007 となっていました。

捕捉状況

第三段階まで100%終了です。今日時点で多くの州が第三段階まで100%終了となっています。そろそろ AdV あたりで第四段階の定義が話題になってくるかもしれません。

典拠

DGK5 を典拠にしています。DGK5 というのは、ノルトライン・ウェストファーレンからの情報によると、Die Deutsche Grundkarte 1:5 000 のことらしいです。ドイツ基本図 1:5000 という風に訳せます。日本で言うと、いまは受注生産になり更新がされていない、国土基本図に相当するのではないかと思われます。
ドイツでも、全国的にはこの名前は使われていないようですので、都市州であるブレーメン州に限って継続されている、大縮尺地形図なのではないかと思われます。
DGK5 がディジタルデータであるのか紙地図であるのかは、あとで調べるかもしれません。

精度

3m とのことです。

時局性

1996 年から 2002 年で更新しているとのことです。次は 2002 年から 2008 年の時局性で更新してくるかもしれません。

最高度時局性の地物を除く地物の更新周期

5年とのことです。同じ都市州のベルリン州は更新周期を1年にしているのと比べると、やはりずいぶん落ち着いた都市州です。

データフォーマット

EDBS に限るようです。データフォーマットの対応数が、これまでで一番少ないです。一方、これまでエントリ化したすべての州は、EDBS には対応しているようです。
ドイツの地形図データは、EDBS がもっとも基礎的なフォーマットと言えそうです。
2行後、ハンブルクが EDBS に対応していないことが明らかになります...。ブレーメンハンブルク、北ドイツダービーという言葉もあるような関係ににあります :-)

価格

1平方kmあたり 7.5 ユーロです。ブレーメン州の面積は325.42平方km (Wikipedia) ですから、州全土を購入すると、 2440 ユーロ程度になります。1ユーロ160円換算で、39万円程度です。