英国地図作成機関 Ordnance Survey の地図データが4月から無償化
英国では1万以上で5万に満たない地図情報は無償で公開する模様です。ゴードン・ブラウン首相が直接アナウンスしています。
ゴードン・ブラウン首相の2つ隣に座っている(下の Youtube 動画の初期画面に出ている)のは World Wide Web の 考案開発者 Sir Timothy John Berners-Lee です。ビデオの中で彼も話をします。豪華キャストです。
http://www.communities.gov.uk/news/corporate/1385429
- 選挙区の境界
- 自治体の境界
- 郵便番号
- 中縮尺地図情報
を公開するようなことが書かれています。これに対して、Ed Parsons さんは
Ordnance Survey のデータはその希少性ではなく普及度から生まれることに早く気づくべきだった。
http://www.edparsons.com/2009/11/now-why-was-that-so-difficult/
というようなことを言っているようで興味深いです。
イギリスは基盤的地図情報のコスト回収派の筆頭のような位置にいたので、豹変と言えるかもしれません。4月に実際公開されたものを見ないと状況はよく分かりませんが、ひょっとするとイギリス(無償化したOS VectorMap)とアメリカ(既に動いているdata.gov)と日本(既に動いている基盤地図情報)を中心に建艦競争的に公共系地図情報の公開が世界的に進む趨勢になったりするのかもしれません*1。
*1:建艦競争だけにドイツやフランスは多少消極的かもしれません。