ラスタは離散系,ベクトルは連続系

ラスタ上の幾何描画と,ベクトル幾何描画の間にはもう少し整理された関係が構築できるのではないか。ラスタは離散座標系で,ベクトルはR2座標系。
ベクトル幾何描画では,Mathematical Morphology 的な処理に対応する処理ができない気がする。本当はそれに相当するものが自動総描を担うべきなのではないかと感じる。
制御系でも,離散系は有限整定みたいなすごく都合のいい性質がある(ように記憶しているけど記憶はとても怪しい)。それに近いことができるのではないか。
多分,手始めに相互の間の可逆変換の体系を作る必要がある。z 変換のようなもの。多分それはすごく難しくて,できるとしたらものすごい割り切りが必要。
ラスタ上の幾何描画は,一般のラスタよりはすごく小さいカテゴリで,Mathematical Morphology の舞台である2値画像に,ある制約を加えたサブセットでもある。
通常のラスベク変換の議論と少し異なるのは,写真測量的な精度を考慮するということ。ベクトルデータであっても,「精度」ははっきり決まっている。これにより,「ある意味で」ベクラス変換によって「情報が失われない」と言い張ることになるのだと思う。