iPod touch Safari で印刷品質の地図を手のひらに

iPod touch が、WiFiSafari 付きで発表されました。
やってみたいことがたくさんあります。あのユーザインタフェースに最適化した形で、Web 技術ベースでどのくらいの地図を提示することができそうか、iPod touch に尋問の廉これあり ( (c) 1877 by T. Saigo) です。やってみないわけにはいかないかなあと感じています。
あのインタフェースによる地図提示の変化は、電子ペーパーの実現による地図提示の変化よりもインパクトが強いと思っています。それぞれの特長は異なりますが、あのインタフェースで手のひら大に扱いやすい情報を提示することは、一般の地図利用者にとってはかなりうれしいものになるはずです。(一方で、電子ペーパーによって実現される特長は、もう少し「玄人向け」の特長になると思っています。)また、電子ペーパーはそれ自体があまりにオリジナリティが高いもので、電子ペーパーに媚びたようなサービスを作りがちになるかもしれませんが、iPod touch はそれに匹敵するオリジナリティがありながら、すぐにでも世間にありふれたデバイスになる見込みが高いので、そのような心配はありません。一般の iPod touch 向け Web サービスと向き合い競争しながらサービスを作っていけるというのは素晴らしいことだなあと思います。あれだけのオリジナリティのある製品が相当なスピードで普及するだろうという状況は、なかなか望んで得られるものではありません。十年に一度というほどの希有な状況ではないでしょうか。
そして、あのインタフェースに乗せるべき地図は、かならずしも現在のような電子地図然とした地図がよいとは思いません。あのインタフェースには印刷品質の地図を載せたくなります。その方向で作業をしてみたいと思いました。
以上、iPod touch を見ての、私の最初の印象でした。